ナイロビに長く住んでいる大先輩の日本人女性のお話。
ナイロビでの治安がわかってもらえるかな?と。
車の運転も、かなりの注意が必要なのが、現実。
私も、自分の家がばれないように、怪しい車が、後ろについてたら、自分の家を通りすぎて、様子をみます。
更に、良く先、時間、雰囲気も考えながら行動します。
仕方なく、夜遅く一人で運転する時は、かなり飛ばします。
100Kmは軽く超えた速さで運転します。
狙われたくないから。
この以下の文章でも書かれているように、旅行者で、容易に日本の感覚で宿をさがして、土地勘ないままこうどうするのは、非常に危険だし、事件に巻き込まれてもしかたがないです。
下調べ、情報収集には時間をかけてくださいね。
ナイロビでの話です。昨日の夜、とても怖い経験をしました。特に旅行者の人たちには気をつけてもらいたいので、何があったかお知らせします。
昨日、連絡をくれた日本人旅行者に会って話をして、そのあと彼女が泊まっている宿に車で送って行きました。彼女がインターネットで探して見つけたというナイロビのカレン地区のドミトリーです。夕食を一緒に食べてからあとだったのですでに夜でした。カレンは遠いのでタクシー代が高くて気の毒だからと思って送ることにしたのがいけなかったです。まず夜にカレンに行ってはいけない。そしてケニアに来る個人旅行者の皆さんは、インターネットで検索して見つけた宿が安いからという理由で決して泊まってはいけない。今年の夏にもそうやってネット予約した宿に到着した途端に撃たれた日本人の女子大生がいました。泊まる宿を決めるときは必ず、ナイロビに住んでいる誰かにそこが安全かどうかの確認をしてから泊まらないと危ないです。ここ数年、旅人たちが多く集まっていたジャングルジャンクションも、先月、2回武装強盗が入り発砲したそうです。
私が彼女を送っていった宿は、カレンのガラリアショッピングセンターのそばで、Kenolのガソリンスタンドの向かい側で曲がって入っていった先にある宿です。とても自然豊かなステキな自然環境の中にありますが、そのガタガタ道はそのまま行くと森です。曲がったとき、え、ここなの?と思って嫌な予感がしたけれども、送っていかなければならないのでそのまま直進しました。すると途中から後ろに車がついてきていることに気がつきました。ずっとついてきます。でもあまり深く考えていなくて、そのまましゃべりながらまっすぐ進み、ゲートについたので私の車はゲートの中に入りました。後ろにいた車はそのまま通り過ぎました。
彼女を中でおろして、またゲートを出ようとしたとき、その車が引き返してきて目の前を通り過ぎました。え?!と思って、ゲートを出たけどそのままブレーキを踏んで、進むのを一瞬躊躇しました。すると、通り過ぎた車が、スピードを落としていることに気がつきました。これはおかしいと思ったけど早く家に帰りたい。どうしようかと思ったときに、アスカリ(門番)が話しかけてきました。あの車は後ろをつけてきたか?と聞きました。そうだと思うと言ったら、おかしいからまずは中に入りなさいと言われて門の中に入りました。
アスカリが言うには、このまま30分くらい待ってから帰りなさいと言う。この道の途中に溝があっただろう、あそこに隠れていて通りがかった車を襲うんだと彼は言う。え!でもそれなら30分待ったって、まだいるかもしれないじゃない!私は怖くてそんなところ通れないと言いました。あなたの会社に電話して話させてと言ったら、なんとそのアスカリは携帯電話のバッテリーがローだから自分の働いている会社の電話番号がわからないと言う。そんな馬鹿な!と思ったけど、じゃあ、アラームを鳴らしてパトロールを呼んで、と言いました。そうしたら彼は言われた通りにそうしてくれた。2分で来るはずなのに、30分かかってセキュリティ会社の軽トラがやっと到着。
その車がエスコートしてくれるということなので、2台で共にゲートを出て、アスカリをひとり助手席に乗せていけという。でも私はそこでもまた躊躇しました。このセキュリティ会社の車とアスカリが本物だという証拠がどこにあるでしょうか。このようなセキュリティ会社や警察官も襲われて制服や車を盗まれ、それを使って強盗をする人たちがいるとも聞きました。そして、この車にエスコートされても、前方に待ち伏せしている武装強盗5人組から本当に守ってくれるという確証がありません。通り過ぎた車には大きな男たちが5名乗っていて、全員がキャップをかぶっていました。アスカリがいうには、あれがいつものスタイルだということでした。あの5人は銃を持っていて、もう1台車が待ち伏せしていて、2台で働くのがスタイルだと言う。ということは、私がセキュリティ会社の軽トラと2台で行っても、果たして本当に安全なのか、そしてさらに、もしかしてこの人々はセキュリティ会社に扮していて、この門番と結託しているのではないか、助手席に乗ったアスカリは途中で銃を取り出して突きつけるのではないかと、もしそうしたら私は完全にアウトです。どうしようか非常に迷ったのですが、彼らは大丈夫だというし、早く行かなければもっと遅くなるともっと危ないと言うので、仕方ないから言われるままに行くことにしました。
とにかくスピードあげて走り抜けるようにということで、ガタガタ道を全速力で飛ばしました。すると、しばらく行って右側のしげみの中に、通り過ぎた車が隠れているのが見えました。私はそこで叫んだのですが、いるじゃないの!あの車!あそこで待ち伏せしていた!と言うと、助手席のアスカリは見えなかったといいます。そもそも、彼が助手席に乗ってきたときに、あなたの名前は何?と聞いて、すぐに答えない。いろいろ話しかけて返事がない。英語で話しかけてそれからスワヒリ語で話しかけても、答えない。この人はほんとに大丈夫なのかと嫌な予感ばかりがしました。
待ち伏せしている車がみえてからあと、すぐに、前方に、もう1台の車が止まっていて道路をブロックしているのが見えました。助手席のアスカリは、行けというのだけど、そんなあの車が止まっているのに行けるわけないじゃない!と叫んで、するとすぐ横に大きな家のゲートがあるのが見えたので、そこに私は曲がってゲートの前に車をつけ、助手席のアスカリを大急ぎでおろして、ドアをしめて鍵をかけました。セキュリティ会社の車に乗っていた人たちも降りてきて、私の車のドアをあけろというけれども、もう怖すぎて開けることはできない。かといって、そのゲートのアスカリも、あけてくれません。しかしアスカリがゲートの上から覗き込んで見ていてくれていることと、その足元に獰猛そうな巨大な番犬が10頭くらい興奮している姿が見えて、それがその状況の私にとってせめてもの安心感でした。そこにしばらくいたのだけれども、結局前方で止まっていた車が動きはじめて去ったのを見たので、私も、ぎゅーんとバックして切り返して、全速力でそのガタガタ道を駆け抜け、脇目もふらずそのままランガタロードに出て家まで全速力で走りました。
このような状況におかれたときにつくづく思ったのは、まずはケニアの場合、こういう状況でセキュリティ会社や警察が来ても、そもそもが、その警備員や警察官自体を信用できないということです。アラーム鳴らして待っている間にアスカリがいろんな話を聞かせてくれましたが、ここでは先週もドイツ人とオーストラリア人が道路で襲われて殺されたとか、毎晩のように叫び声が聞こえるけどどうしようもできないとか。そして別のアメリカ人と何国人か知らないけど2人組が襲われて殺されたとき、10人組で襲いに来て、その中のひとりは警察官の制服を着ていたとか。そのようなことを話しており、セキュリティ会社の車だって信用できないし、警察がいたとしても信用できない、ほんとに考えれば考えるほど何から何までどういう状況でもありうるというかんじで、だからといって昨夜の状況において、あのままそこにいることもできませんでした。なんとか家に無事帰れて本当にほっとしたけれども、夜通しいろんな想像が頭の中を駆け巡り、トラウマになりました。
朝になり、とにかくあの女性にも警告しなければいけないし、今回は無事だったけど次はどうなるかわからないので、ジュンバに宿泊してもらうことも今回はあきらめてもらおうと思って電話をしたけどつながらないので、リリアンに電話して伝えたところ、あなた朝のニュース見た?と聞かれました。え、まだ見てないというと、朝のニュースで言ってたわよ、カレンでひどい事件あったわよ、同じ強盗かもよ、と言っていました。ぞっとしました。
とにかく気をつけましょう。そして日本の平和や治安の良さがいかに貴重なものかということをつくづく思います。昨夜は本当に怖かったけれど無事でよかったです。ありがとうございました。
最後まで読んでくれてありがと~~~♪
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2 件のコメント:
これ こわすぎる
りすこさん
そうなのさー。
怖いでしょ?
ちょっと、今年いっぱいは、注意MAXで行動しないとね。
年末年始は、お金欲しい人多いもんね。
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