ここのブログ、なかなか、興味深かったので、紹介したいと思います。
http://smile-earth.com/diary/2009/08/000576.html
ブログ内容は、以下になります。
シリアに来て驚いた。
人の温かさ、柔らかな笑顔、もてなし上手で面倒見の良い人柄。
なぜだか、シリア人は外人の私たちに対してとてもウェルカムで、優しい。
家に誘い、お茶を出して、通りがかりの旅人に食事まで作ってくれる。
何でなんだろうと、とても気になった。
その答えのひとつが、イスラム教の教えらしい。
シリアの優しい人々を導いているイスラム教、イスラム教は全ての正しい道を示しているのだと彼らは言う。
日本では偏見ばかりが目に付いて、興味を失いがちだけれど、イスラム教のことを聞けば聞くほど、すばらしい教えが散りばめられていた。
青年海外協力隊のシリア隊員とともに、私たちはマンベジという町のイスラムの宗教博士ムハンマド・ヤーセル・ムハンマド・フセイン氏のもとへ、インタビューに伺った。
インタビューで聞いたこと、博士の答えた内容をそのまま掲載するので、これを読んでイスラムの教えの素晴らしさをちょっと知ってもらえたらうれしい。
もちろん私はイスラム教徒じゃないけれど、学びたいところがたくさんあった。
そして、今まで少しあった偏見の目をイスラム教徒に向けることがなくなった。
これってすごい!人類愛に向けて私は強烈な一歩を歩んだと思う。
世界にはいろいろな教えがあって、素晴らしい考え方もたくさんあって、それを実践できている人たちを、すばらしいなぁと素直に思ったのだ。
長いインタビュ-の全ての問いに真剣に答え、笑顔を絶やさずもてなしてくれた博士と、長い時間、根気強く丁寧に通訳してくれたシリア隊員のタカに感謝します。
ありがとう。
とても長いインタビュ-なので興味のある質問のみを読んでいただいても構いません。
イスラムに興味がある人もない人も、面白い内容だと思います。
以下、インタビューの内容です。
1 イスラム教徒の生きる意味とは?
「助けること。自分より他人を大切にすること。イスラム教徒は、こういったハサナ(イスラムの善行)を積むことにより、天国へ近づくことができる」
2 イスラム教徒の幸福とは?
「神と向かい合う幸福と、人と向かい合う幸福のふたつがある。神に向かい合う幸福とは祈りをささげること。人と向かい合う幸福とは、周りの人のために仕事をすること、家族を養うこと、子どもに教育を与えること、孤児に奉仕することなどがあげられる。神と人のために奉仕することにより、ハサナ(善行)が積まれ、天国へ近づき、自分も幸せになることができる」
3 あなたの生きる意味とは?
「二つの天国のために貢献すること。私が人々に教えることにより、この世を天国のような平和な世界にしたい。私が導くことにより、みんなが死んだ時に天国へ行き、平安に暮らすことができるようにしたい。人を導くことが、私の幸せであり、また自分もそれによりみんなと一緒に天国に近づいている」
4 あなたの幸福とは?
「周りの人が幸せを感じている時が、私の幸せな時。自分の利益より、他人の気持ちの方が大切だとコ-ランも教えている。人を愛することは神を愛することに似ていて、人を助けることは神に奉仕することでもある。」
5 あなたにとって一番大切なことは?
「イスラムの教えを知ってもらうこと。私達は天国という平和、幸福に近づくバスに乗って人生を旅している。それはイスラムの教えを深く知り、実行することにより乗ることのできるバスである。1人でも多くの人をこのバスに乗せることが私にとって一番大切なことだ。周りの人が、地獄に落ちると思うととても悲しい。1人でも多くの人と天国へ行く喜びを分かち合いたい。この世には、いろいろな悪事・事故があるが、イスラムの教えを知り、実行することによって、平和で幸福な世の中に近づいていくことができる」
6 平和とは何か?
「愛し合うこと。イスラムの言葉、アッサラーム・アレイコムはあなたの上に平安を、という意味がある。この言葉を掛け合う時、その人を思いやり、怖い思いを与えないようにしようと努力し、平和を分かち合うことが出きる。」
7 どうしたら平和な世界になるのか?
「平和の為には3つの重要なことがある。1つは神のために行動すること。なぜなら幸福を与えるのは神だから。1つは人は皆同じように愚かなところも持っているが、それを受け入れ尊敬し、好きになること。1つは協力し合い、お互いの持つお互いのいい所を出し合うこと。地球にある全ての知識を、地球の為に使っていくこと。」
8 全ての宗教が平和を望んでいるのに、どうして世界は平和にならないのか?
「皆、口だけで行動が伴っていない。軍人だけでなく市民も殺されている。自分だけが豊かだったら良いという考えを持つ人がいる。ヨーロッパとアフリカの関係がそれを物語っている。イスラムはお互いを平和にしようとしている」
9 ビンラディンに対してどう思っているのか?
「彼はイスラム教徒として正しい道を歩んでいない。軍人以外をイスラムは殺してはならない。9.11は悪いことだ。しかし、アルカイーダという組織は政治が作ったものであり、ソ連がアフガニスタンを攻撃したのに対し、アメリカが対抗して作った組織がアルカイーダの原型となった」
10 男性と女性は平等なのか?
基本的には平等である。教育・宗教・巡礼・生活などについては平等であるべき。しかし、イスラムでは男性が、家、結婚、生活などにかかるお金を全て払う義務がある。そのため、遺産なども男の子どもに多く渡される。女性はお金を稼ぐ必要はない」
11 重婚が認められているが、女性の権利を軽んじていないか?
「重婚とはセックスのためにするものではない。例えば離婚した母親に子どもがいたとしたら、それを1人で養うことはとても大変なことだ。彼女を新しい妻として家族に迎え入れることにより、彼女の負担も減り、子どもも安定した生活を送ることが出来るようになる。また、1人目の妻が病気になってしまい、家事や農業など働くのが辛くなってしまった時、もう1人の妻と結婚することにより、1人目の妻は労働から解放される。1人目の妻に子どもができなかったとき、彼女はその責任に辛い思いをするが、もう1人の妻がいたら、その責任は軽くなり辛い思いから開放される。家というシステムを考えた時、これは補助的で慈悲深いシステムである」
12 なぜ女性は重婚できないのか?
「理由は3つある。まずはHIVなどの感染症の拡散を防ぐ為である。もう一つは子どもの父親が誰かわからなくなると言う点である。もうひとつは女性は男性の家に通っていろいろな男性とセックスしたいとは思わないだろうという点である」
13 夫が重婚することにより生まれる女性のジェラシーについてはどう思うか?
「夫が結婚もしないで、いろいろな女性と浮気をするよりもいいのではないだろうか。私達は家族をとても大切にするので、家族になったら女性同士も協力していこうと考えることができる。男性はまた、2人以上いる妻たちに優劣をつけてはならない。家も、子どもへの教育も、愛情をかける量も。もし、男性がイスラムの教えをきちんと理解せず、2人以上いる妻たちを平等に扱うことができないようなら、女性は男性と離婚する権利があり、また男性は天国にいけず、地獄に落ちる」
14 家族とは?
「夫婦と子どもだけの小さな家族と、さらに夫妻の父母兄弟を足した大きな家族という考え方がある。もし、離婚したとしても、一度家族と言う関係になった人なら、その関係に終わりはない。父方の父母とは一緒に住むことが多い。一緒にすまなくても近くに住み、何度も会う。おじいちゃん、おばあちゃんが家に来るということは素晴らしいこと。だいたいの場合、妻の父母は妻の男兄弟と一緒に住むか、近くに暮らすが、もし男兄弟がいなければ、妻の父母も一緒の家で暮らすことがある」
15 シリアでは子どもの数が多いが、子どもとはどういう存在か?
「親の教えを、子どもが受け継ぎ世界に広げ、世界の役に立つことができる。また年を取った親の面倒を見てくれる。子どもが生まれるのは素晴らしいことだが、数が多ければいいというものではない。計画的に子どもを生むほうが良いだろう」
16 子どもを育てる時に大切なことは何か?
「教育。次に食事。コーランにもそう書いてある。」
17 最高の愛の表現とは何か?
「大好きだと言葉で伝えること。次に相手の喜ぶ行為をすること。手伝いやプレゼントなど」
18 この世で一番大切な言葉は?
「愛している」
19 この世で言ってはならない言葉は?
「人を不愉快な気持ちにさせる言葉、けなす言葉は言ってはならない」
20 この世で一番大切な行為は?
「お互いが笑顔であること。相手に親切であれば、いつもみんなが笑顔で幸せな気持ちでいることができる」
21 この世で悪い行為とは何か?
「イスラム教徒でないこと。次に殺人、詐欺、不倫。イスラム教でないということは悪いことではあるが、宗教は自由であり、相手の行いによって尊敬したり、友達になることもできる」
22 異教徒に対してどう思っているのか?
「知らない人という捉え方をしている。しかし、全ての人をイスラム教徒へ強制的に改宗させるのは良くないことだ。イスラム教のことを知って、好きになってもらいたい」
23 死んだらどうなるのか?
「お墓で審判の日を待ち、審判の日になると大地が二つに裂ける。現世での行ないにより天国か地獄へ行く」
24 魂はあるのか?
「魂があるので、天国でも地獄でも新しい体を持ち、新たな人生を歩むことができる」
25 天国はどういうところ?
「目で見たり、耳で見たり、頭で想像したりできないほど素晴らしい世界。望んだ物は全て望んだ以上の姿で目の前に現れ、欲しい物はすべて手に入れることができる。不死で子どもを生むこともない。神様が天国で過ごしやすいような姿形を与えてくれる」
26 地獄はどういうところ?
「500℃くらいの灼熱の世界。常に飢えと乾きで苦しむ。火山が爆発し、火傷をする。鞭で叩かれる。しかし、傷ついた体はすぐに回復し、永遠に痛みや苦しさ、飢えや乾きから逃れることができない」
27 輪廻転生するのか?
「この世での人生は一度きり。天国、地獄に一度行ったら他の場所に行くことはできない」
28 アッラーはどこにいるのか?
「人間以上に偉大な存在を、人間に推し量ることはできない。最後の審判の時、私達の思考も拡がり神を見ることができる」
29 イスラム教とはなにか?
「全ての正しい道を示している。世界を美しい天国へつなげている」
30 ラマダーンはどうして必要なのか?
「ラマダーンを通して、世界の貧しい人達と同じ気持ちを味わうことができる。ラマダーンの最中は貧しい人にお金をあげたり、日が暮れたあとに食事を共にすることを奨励している。また、1ヶ月胃を休めることは、体のメンテナンスにつながる。ラマダーンの最中は、日の入りのお祈りが普段4回なのに対して、20回のお祈りをする。心を清め、さらにはいい運動にもなっている。イスラムは人が快適にリラックスして暮らすためにある教えなのだ」
以上、長いお話をしてくださったお礼を私たちが伝えた後に、博士は食事に自分の家へ招待してくださいました。
そのときの一言が忘れられません。
「人として美しい行為をアッラーは見て評価している。ゲストを招くこと以上に天国に近づくことはない。」
最後まで読んでくれてありがと~~~♪
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