１ １１月２４日午後７時頃（現地時間），現地報道によると，北東部州ガリッサ県ガリッサ市内にある地元ホテル内のカフェにおいて手榴弾が爆発し，２名が死亡，また，ほぼ同時刻に同市内のカトリック教会付近の商店街の路上でも手榴弾が爆発し，１名が死亡，両事件で計１２名以上が負傷する連続爆弾事件が発生しました。 ガリッサ市内では，１１月５日にも，教会及びタクシー乗降所に手榴弾が投げ込まれ，市民が死傷する事件が発生しています。
２ また，１１月２４日午前には，ソマリア国境付近の北東部州マンデラ県マンデラ市内において，アル・シャバーブと見られる武装集団がケニア軍のトラックを地雷と見られる爆発物で爆破するとともに，ケニア軍兵士に向けて銃撃し，ケニア軍兵士１人が死亡，４名が負傷する事件が発生しました。さらに，２６日には，マンデラ市から約６０キロ離れたアラビヤにおいて，警察署がアル・シャバーブと見られる武装集団に襲撃される事件も発生しました。
３ 現在，ソマリア国内でケニア軍やＴＦＧによるアル・シャバーブに対する軍事作戦が行われていることに対し，アル・シャバーブの報道官は，ケニア国内で報復のテロ攻撃をする旨宣言しています。この宣言を受けて，ケニア治安当局は，首都ナイロビ，モンバサ等の主要都市を中心に警備体制を強化していますが，今後もケニア国内において，同様の爆弾事件が発生する可能性がありますので，引き続き十分な注意が必要です。
４ ついては，ケニアに渡航，滞在される方は，１０月後半以降主要都市等で手榴弾による爆弾テロ事件が発生していることに留意し，人が多く集まる場所，特に，バス停やタクシー乗降所など公共交通機関乗り場，深夜営業のパブ，更に，教会などにおいては，周囲の状況に注意を払い，不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど，自らの安全確保に努めてください。また，万一に備え，海外渡航前には家族や友人，職場の同僚等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくとともに，テロ事件等の不測の事態に遭遇した際には，在ケニア日本国大使館に速やかに連絡を取るようお願いします。
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