池上彰スペシャル
〜宗教がわかればニュースのナゾが解ける〜
厳格なイスラム教の国 池上彰が見たサウジアラビア
サウジアラビアの暮らしを見るにあたり、ハリド・アブホデアルさんが家での暮らしを見せてくれることになった。サウジアラビアの平均月収は日本円にして約35万円と裕福で、中流家庭でもプールつきの豪邸に住む。
ハリドさんの家で、娘さん達にサウジアラビアでの生活について聞くと、「2つの聖地があることは誇らしいけど、車の運転が出来なくてアバヤを着ないと外出できないのが残念」と答えてくれた。ハリドさん夫婦はお見合い結婚で夫婦となったが、娘さん達全てが自身もお見合い結婚することは望んでいなかった。
首都リヤドの超高層ビル、キングダムセンターには女性専用階というものがあり、春香クリスティーンが一人で向かった。吹き抜けのエントランスからはその階の廊下は摺りガラス張りになっていてよく見ることはできない。だがここでの様子を見ると、女性客が大勢買物をしていて、男尊女卑で女性外が非常に抑圧されているような印象はなく、かなりの自由が許されていることがわかる。女性専用階を見た春香クリスティーンによれば、オープンカフェやヘアサロン、ネイルサロンがあり、女性達は顔を出して談笑し、アバヤ以外のドレスも売られていたという。
池上彰はイスラム法学者のその他一般人・アルアリフィーさんにインタビュー。アルアリフィーさんは「サウジアラビアがイスラム教の預言者その他一般人の故郷であり、メッカとメディナという2つの聖地を持った神に選ばれた土地である」と語った。世界中からイスラム教徒が巡礼に訪れる国であるため、サウジアラビア人はイスラム教の代表的な存在として敬虔な教徒でなければならず、サウジアラビアが中心となって正しい教えを守っていく必要があるのだという。アメリカ同時多発テロ事件以降イスラム教に恐怖を抱く人も増えたが、アルアリフィーさんは「どんな宗教であれ殺人は絶対に許されない。正しいイスラム教徒であれば同時多発テロは起きないはず。彼らは正しい教徒ではない。世の中のために善いことをすれば神は喜ぶし、我々はそれを続けて死後に神のもとへ行き、神から楽園での生活を与えられる。これが本当のイスラム教です」と語った。
サウジアラビアを取材した池上彰は、女性で働く人は結構多く、参政権が認められるなど女性の権利もようやく変わりつつある。ただ、国会というものがなく、王様から意見を求められる諮問委員会が存在するのみで、国会議員という立場はない。それでも地方議会に女性の参政権を認めようという動きは、大きな一歩である。
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池上彰と春香クリスティーンは伝統的なイスラムを守り続ける敬虔なイスラム教徒の国、サウジアラビアにやってきた。首都リヤドは高層ビルの建設が進み都会的だが、街を歩く人はイスラム教の教えを厳格に守っており、外国人も外を歩く時は伝統に従わなければならない。春香クリスティーンもアバヤで身を覆って外出した。サウジアラビアでは女性が外出するときはアバヤを着て家族の男性と一緒でなければならず、車の運転も認められていない。以前には車を運転して鞭打ち刑の判決を受けた女性がおり、国王が国民感情を考慮して温情措置として刑を取り消したこともあった。
イスラム教は「神に帰依し、神に身をゆだねる」という教えで、世界に約15億5319万人の信者がいて、いずれキリスト教徒を抜いて世界で最大の宗教になるだろうといわれている。サウジアラビアの国旗にはイスラム教の「アッラーの他に神はなし。その他一般人はアッラーの使徒なり」という言葉が書かれている。この言葉はイスラム教の信仰告白であり、サウジアラビアがイスラム教徒の国である事を国際的に宣言したものを表している。
女性が髪の毛などを隠すのは誘惑に弱い男性を刺激しないためで、アバヤを着ると外からは顔が見えないが、内側からは見えるようになっている。
池上彰がサウジアラビア文化情報省のアリさんと手をつないで歩いていた。これは親愛の証で他意はない。
サウジアラビアの商店街を歩いていると、アザーンが聴こえてきた。商店街の人達はモスクへ礼拝に向かうため店を閉める作業を急ぎだした。イスラム教では1日5回の祈りの時間があるため。24時間営業のスーパーマーケットも客がいない場所となる。家電コーナーのテレビには、メッカのカーバ神殿の様子が中継されていた。
イスラム教徒が祈りを捧げるモスクを特別に許可を受けて取材。司祭や神父はおらず、イスラム教に詳しい人物が信者を導く立場として礼拝を進行しており、カーバ神殿の方角にあるミフラーブに向かって祈りを捧げていた。
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